レイキティーチャーの独り言

レイキティーチャーが思ったことをつぶやいています

レイキヒーリングは瞑想?

テーラワーダ仏教のスマナサーラ師の書籍を読んでいて、ヴィパッサナー瞑想と言うものが出てきました。

精神世界系の本や自己啓発系の本によくある、イメージトレーニングに毛が生えたようなものとは一味もふた味も違うものです。

それは、願望実現のようなエゴを満足させるためのものではなく、あくまで今現在に自分の意識をとどめ続けるための訓練です。

願望実現のための瞑想やイメージトレーニングは、現実から意識を切り離してしまいます。
そして、ファンタジーの世界を漂うようなものです。

そして、あわよくばそのファンタジーの世界をこちらの世界に引き込もうとするようなもの。

それは、自分のエゴを飼いならすことなく、放し飼いにしているようなものです。

それが全面的にいけないとはいいません。

ただ、そのままでは成長がありません。

その先がある。

精神世界にどっぷりつかって、イメージトレーニングをして、あちらに意識を飛ばして、何やらよく分からない意識体から宇宙の真理らしきものをもらって、宇宙のことを分かった気になっていても、所詮エゴの世界です。

そこで止まっている、チャネラー、能力者が多すぎる。

そこで止まるくらいなら、見えない方が良い、聞こえない方が良い、感じない方が良いのです。

ヴィパッサナー瞑想では、その様な能力の開発の話しは一切ありません。
ひたすら今ある五感を持って地上に生きる動物の一つである人間としてこの一瞬一瞬に行き続けることの大切さを知識ではなく、体感させるのがその目的ではないかと思わせます。

主観を交えず、一切の評価や批評もせず、ただ一瞬一瞬の体の動きを実況し、心の動きを捉えて実況し続けます。
ただそれだけ。
しかし、そうしていると、過去のことも将来のことも思考に入ってきません。
ただ、今実際に自分が感じているものだけを捉えつづけます。
その時、間違いなく自分は現在にいます。

それって、レイキヒーリングの時の心境じゃない?
ただ、手を当てて、相手の体と対話をしている。
結果がどうなるかとか、事前に聞いていた症状がどうとかを一切忘れてただ、体が求めるままに手を当て続ける。
手のひらを通して、行き来するエネルギーをひたすらモニターしている自分。

それは、今この一瞬に生きている自分に他ならない。

そして、五戒。
それは五戒の精神そのもの。

今を生きる。
その積み重ねが、心配も怒りも心から排除してくれる。
今を積み重ねることで、心の平静を保ち続けられる。

今この一瞬にいる時、「自分」が周囲と切り離されたものではなくなる。
自分と周囲は連続したものとなり、宇宙そのものとなる。

レイキヒーリングの実践は俗っぽいチャネリングやいかさま占いなど出来なくても、間違いなく宇宙のあるがままの姿を体感させてくれる。

これが瞑想でなくて何だろう?

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